どうも、こんにちは。いももすです。
「多感な時期の小さいやつ代表」として僕が個人的にあこがれるものを紹介する「あこがれるよね〜!」の番外編です。
第一回「アメリカンジョーク」
前回、第五回「バンド」
番外編は「ニューウェーブの音楽グループ」です。
前回、第五回の「バンド」を書いたとき、「『普通のバンドじゃないバンド』ってあるよなー」と思いました。そうです、ニューウェーブの人たちです。
今までのバンドの理を一切合切無視した音楽を奏でるバンドです。そういう人たちのことを考えていると、想像が膨らんで一つのブログ記事が書けそうになったので、番外編ということで出します。
ということで、僕が「マッタク新しい音楽をやろう!」と思いたち、ニューウェーブのバンドを組むとします。まずはメンバー集め。
町中に「新しい音楽を作ろう!」というポスターを・・・貼りません!
ニューウェーブはニューウェーブなのでそんな野暮なことしません。
ニューウェーブは方々から借金をして、街のビルにかかってるでっけー液晶で募集をかけます。
内容はこう。
(青空の下、砂漠の上)
スマホ「何でもするからとにかく見られたいよ〜!」
ペットボトル「こんなことをしている間にも地球は汚染されているんだ!」
定規「なぜ神は来ない!?」
えびせん「どぉーでぇーもいぃぃぃぃぃぃーーー」
(時間が止まり、画面右から僕が登場)
僕「ザ・マキシムトマトガール(バンド名)メンバー募集中です。」
(僕が左に去り、時間が動き始める)
金「崇めよ!私は神だ!」
定規「我々の測り得る神の降臨だ!」
スマホ「死んだら映えるかな」
えびせん「どぉーでぇーもいぃぃぃぃぃぃーーー」
(液晶に「OBEY(従え)」と表示され、終了)
ニューウェーブですね。ジョンカーペンターみたいな洗脳術です。
多分これをやることで、バンドメンバーは赤子の首を捻るくらい簡単に集まるので、メンバーに関しては何の問題もありません。あと、借金もなんかなくなるので大丈夫です。
メンバーが集まると、まず楽器の分担をします。
ニューウェーブはニューウェーブなので、ニューウェーブな楽器をします。
僕はボーカルとプロテイン、ススキガハラ(名前)はイヤホン、アオミガカリ(名前)はマックミキサー、インユナミアンユ(名前)は床です。
え?演奏方法を教えて欲しい?
演奏前に牛乳と水をプロテイン(ココア)の粉を入れ、曲に合わせて振る。「じゃぼじゃぼ」という音で曲を支える。演奏後飲む。
・イヤホン
イヤホンを振り回す時の「フォンフォン」という音で曲を支える。イヤホンを複数持っており、曲に合わせて変える。割とこいつがいないと曲が物足りないので、重要。
・マックミキサー
ポテトが揚がった音とMacの起動音をミックスしてメロディーを作りあげる。いわば楽曲の核。ちなみにアオミガカリはマキシムのほぼ全ての楽曲の作曲を担当していて(作詞は僕)、僕もかなり信用をおいている。ソロ活動「青は悲しみに生きるか」も盛んである。
・床
床。
こんな感じの構成でいきます。これは伝説の予感がするぞ〜!
そんなこんなで初ライブ。
場所は古き良き商店街の一角。路上ゲリラライブです。僕は単純にこういうのが好きなので、ここは今までを踏襲します。
急に現れた、メイド服を着た四人組。人々はなるべく関わらないように素通りします。
これから始まるのが、のちに世界の音楽を540度変えるバンドの、初ライブとも知らずに。
持ってきた荷物から、録音機器などの道具を取り出します。初ライブは録音しときたい!
おもむろにスピーカーとマイクを取り出した僕らを見て、「お?路上ライブか?」と思った一部の物好きは、足を止めてこちらを眺めています。
そこで出てきたホエイプロテイン(ココア味)と牛乳と水を見て、「ん?力だめし?」と思った物好きも、足を止めます。
さらに出てきたいくつものイヤホンを見て、「え?マジックショーかな?」と思った物好きも、足を止めます。
そして出てきたミキサーをみて、もう何が起こるのかわからなくなった人々は、ただ呆然と、次に起こるはずの何かをただ待ちます。
待ちます。
待ちます。
待ちます。
キィィィィーーーーン・・・・・
「間軋む」
作詞 いももす
作曲 アオミガカリ
・・・群衆、騒然。
初めて聞く、マッタク意味のわからんサウンドを、脳が必死に処理しようとする。
じゃぼじゃぼ鳴るプロテインの変則的なリズムの取り方。脳を刺激する、フォンフォン鳴るイヤホン。「でぇぇーーん。」マックの起動音と「てれてってれてってれてっ」というポテトの上がる音の絶妙なグルーヴとメロディ感。そして床。
初めは何をやっているのかさえわからない。しかし、バンドのテンションが渦となり、音となり、客を巻き込んでゆく。アオミガカリにはそれが見えていた。
でぇぇぇぇぇぇーーーーーーん・・・・・・・。
いつの間にかめっちゃ増えてた観客「ウオオオオオオオオ!」
カバンからマラカスと墨汁を取り出し、マラカスの先に墨汁をつけながらペンみたいにして紙に何かを書く僕。
バッ
観客「・・・・・!?・・・・!?・・・??・・う、ウオオオオオオオオオオ!」
僕「二曲目、IF君泣」
IF君泣
作詞 ミネタカズノブ
作曲 ミネタカズノブ
編曲 アオミガカリ・いももす
誰君悲欲無
誰君泣顔見欲思無
胸中有気持決恥事無
人間誰駄目
I W B S B
顎外位幸噛締欲
胸八切幸抱締欲
愛無恋無今急君欲
羅羅羅羅羅羅羅羅羅羅羅羅
I W B S B
IF君泣 僕泣TOO
IF君死 僕死TOO
IF君無 僕無TOO
IF君叫 僕叫TOO
あああああああああああああああ!
観客、騒然。
2曲目にGOING STEADYの「もしも君が泣くならば」のカバーを急に入れてきた事にも驚いたし、なんか変な漢字ばっかの歌詞に変わってるのにも驚いたし、プロテインとイヤホンとポテトの揚がる音とマックの起動音とあと床だけで、こんなにも原曲のコード進行に忠実にできていることにも驚いている。
そう、これはもちろん意図的なもの。
アオミガカリには読めていた。観客が「でもどうせプロテインとイヤホンとポテトの揚がる音とマックの起動音とあと床だけでできる音なんて限られてるでしょ?この『魔軋む』が精一杯だったんでしょ?」と感じることを。
そこで見せつけるのだ。この楽器たちでできる音楽の幅を、多くの人が知る名曲をカバーすることで見せつける。
観客はすでに虜になっている。今までになかったマッタク新しい音楽の形に。
初ライブはこんな感じで大成功を収めます。人々の間に「THE マキシムトマトガール」を認識させることができたので、万々歳です。
こうして、マキシムトマトガールの伝説がスタートするのです。
最後に、結成50年を記念して出されたベスト盤の収録曲を紹介して終わろうと思います。
THE マキシムベストガール
1 眠気浪人
2 妖怪デスゲバロクメンナニ(album version)
3 花と三角定規
4 ダメダメの歌(cover)
5 リモコン
6 間軋む
7 もしも君が泣くならば(cover)
8 今夜雲が陰る(album version)
9 うちわの味
10 go! stop! go! fuck!
11 胸中夢
12 ちこく
<bonus track>
初ライブ音源(間軋む・IF君泣)
ふらふら時間(girl mix)
ありがとうございました。アスタラビスタ。