うるせぇ。
学年集会で聞いたことには。僕らには3つの夏があるそうだ。授業・補習を受けながら勉強する夏:16日間。自学自習をする夏:31日間。文化祭・体育祭の準備をしながら勉強にも気を配る夏:10日間。夏は受験の天王山。一日一日に全力を投じる必要がある。
期末テストもあらかた返ってきて、連休明けの火曜から席が変わる。嫌だ。席が隣じゃなかったら、あの子にどうやって話しかければいいんだろう。少なくとも毎日は話せなくなるだろうな。休み時間にちょっとした雑談をすることもできない。授業中にペアワークもできない。彼女の笑顔をいちばん近くで見られない。
全然勉強したくない。
毎日学校であの子と話せるっていうことを、どれだけ自分が心の支えにしてきたか、よくわかった。僕の勉強へのモチベーションって脆弱なんだ。志望する大学に入りたい気持ちはあっても、それ以上にあの子にあこがれる気持ちの方が大きい。
今、全然全然勉強したくない。死活問題。この三連休がどれだけ大事か。自学自習の31日分の3日。
あーなんでもいいからLINEしたい。なんなら電話したい。とにかく話したい。迷惑かな。迷惑だな。電話なんか部活の用事でしかしたことないや…。
うるせぇ。ごちゃごちゃ言ってないでチャート解け。
そういえば10日づけで成人になった。これといった感慨はない。がっかり。
これからもよろしくお願いします。
夏至
今日が夏至だったと知って、なぜか突然ものすごくブログを書きたくなった。模試前夜だけど…30分だけ!今日夏至明日模試。
好きな子と席替えで隣になったのは、ちょうど一ヶ月くらい前のことだった。そんなにあからさまにではないけど、時々横をちらと見て、彼女が黒板を見つめたり、ノートに書き取りをしたりしている横顔に見惚れる。休み時間だけじゃなくて、授業中のペアワークで話せる。授業の予習を本当の本気でやるようになったのはその頃からかな。とにかく毎日ルンルン気分で登校。
毎日ルンルン気分ではないな。日によって浮き沈みがある。あるかどうかわからない不安に打ちのめされて何も手につかない日、あるかどうかわからない希望に励まされて奮起する日。席が隣になっても、何も進展してない気がする。あの子がマジで完全に僕に興味がないってことはわかった。
この席でいるのは来週で最後。期末テストが終わったら席は変わってしまう。どうしよう…なにも起こってないよ…。
今日、一年で一番昼の長い日だったらしい。それを知ったときにはもう日がくれる直前だった。長い昼にいる、ということをもっと感じたかった。もったいない気がする。
月が綺麗な夜だな。月に雲が薄くかかって、光が淡く、大きく見える。
明日からは連日雨らしい。それが終われば夏が来る。登竜門とかいう。
出世
中間考査終わって、一旦一段落ついた(ついてない)ので、久しぶりにブログを書く金曜の午後。今回今までにないくらい定期の勉強頑張ったし、このくらいの休息はあっていいかも。…こんな余裕こいてられるのも今のうちかもしれない。受験で忙しくて数ヶ月更新しないうちにブログのことなんかどうでも良くなって、受験が終わってもそのまま、このブログは打ち止めになってしまうかもしれない。そんな覚悟も、いる。
新しいクラスにもずいぶんずいぶんずいぶん馴染めた。てか馴染めすぎ。土曜にクラスの男子で公園行って、校内球技大会の練習したあとマーダーミステリーやるらしいんだけど、それに誘われた。なんで??まぁ、あれだ、文系クラスだから男子の人数一桁だし…去年の文系クラスからの引き継ぎメンバーもいるし…その…当然の帰結?でもすごいな。出世ぶりがすごい。
嬉しいには嬉しいけど、自分が助長するのが怖いよ。
同じクラスになった好きな子と最近結構喋る。なんで??うれっっっっっっっっっしすぎるんだけど。助長しまくるよ。まぁまぁまぁ、休み時間のちょっとしたときに、僕の近くにその子がいて、暇そうだったら勇気出して話しかけるって程度だけど。でもそういう場面が意外と多くて、結局ほぼ毎日話せてる!話しかけるのに必要な勇気の量って、話しかけるたびに少しずつ減っていく。これは目から鱗だった。毎日話せば話すほど、毎日話してもいい関係になっていくんだ。6年目の付き合いでやっとそこまで進めたよ。学校終わったあと途中まで一緒に帰ることもある。うれっっっっっっっし〜〜〜〜〜〜〜。てかなんで??僕デート誘ってしっかり断られたよね?どうしてこんな普通に接してくれるの。
一昨日、考査終わって一緒に帰ってるとき、やたらめったら単語を反射で書かせる世界史のテストについて話してた。
僕「世界史どうだった?」
その子「世界史?問題集とかノートになかった細かい内容問われて嫌だった」
「えぇ…思い当たらないなぁ…あれかな、王様で…やたら名前長い…あのー、カヴール任用した人」
「あー…なんとかマヌエーレ2世?」
「そうそうなんちゃらかんちゃら2世みたいな、めっちゃ名前長い人、それ?」
「いや、それは問題集にあったかなー。私が言ってるのは、対仏大同盟のときのさ、イギリスの首相の名前…」
「あー、ピットだっけ?」
「そうそう小ピット、あれ問題集にもノートにもなくてさ、これ聞くかねって思って…」
こんな感じの内容。僕は嬉しかった。問題集にもノートにもなくて、その子が「こんなの聞く?」としてる問題に、僕が「あー、ピットだっけ?」ってカンタンに即答できたことが。ピットをわざわざ「小ピット」まで記憶してるあたり彼女の実力が知れるけど、とにかく僕は、自分が世界史に払った努力と、Try ITの世界史の先生に心から感謝した。
「僕今回結構世界史手応えあるんだよね、思ってたより太刀打ちできたなってカンジ。頑張ったからね…」
「へぇ、すごいね」
「まぁでも…僕の太刀打ちだから…そんな、まぁまぁまぁって感じだろうけど」
「いや、でも何かしら自分の進歩を感じられるのはいいことだよ」
もっと褒められたい。見直されたい!その夜、3時半まで翌日の地理の勉強した。ガッチガチに固めまくって「地理最高だった!」って言おうって思って。そしたらその日その子僕の方なんか見向きもせずに友達と帰っちゃった。
なんかめちゃくちゃ打ちのめされた気分で、その日なんも手につかなかった。思い返してみたら、話すのも一緒に帰るのもほとんど全部僕の方から話しかけてそうなったんだ。もしかしたら、あの子にとっては楽しくもなんともなくて、ただ迷惑なだけなのかもしれない。なんなら、僕と話してるときより授業で英訳添削されてるときのほうがよっぽど表情豊かだったような気がする…。
僕と話してるとき<おっさん教員に英訳添削されてるとき<友達と話してるとき
15時半から19時半まで寝た。その子にきっぱり「うるさい」って、迷惑だって、言われる夢見た。その日の夜は、全然要領を得ないまま3、40分くらい授業プリント見返して、すぐ寝た。僕のやる気ってこんなにあの子に依存してたんだ。
で。今日。全然普通に話せた。考査後の学年集会で席が隣だったから、テストのことについて色々。私数学でチャイム鳴った瞬間ミス気づいちゃったとか、英語のテスト(45分間ぶっ通しで書いても物理的に解答用紙を埋められなさそうな量が出た鬼テスト)でどの問題捨てたかとか、このあとのボランティア清掃行くか行かないかとか。全然笑顔だなぁ。
総合的に見るに…「普通」です。休み時間とか放課後のちょっとした時間に仲良く話すのならいいけど、休みの日に会って遊ぶとかは別にしなくていい。好きでも嫌いでもない、同学年で同じ部活の男子の友達。それが彼女にとっての僕。
ここからもっと仲良くなれないかな。見直してもらえるようにもっと成長していって、それで毎日話してたら、流石に少しは僕のこと気にしてくれないかな。正直、バレーの練習とマーダーミステリーより、あの子がやってるような猛勉強を僕も休みの日にしたい。もちろんバレーもマーダーミステリーも楽しみだけどね。
久しぶりだったし、テスト終わったし、最近は感情が揺れ動くことが多かったしで、つい楽しくなって書きすぎてしまった。もっとコンパクトな記事を書きたかったんだけどな。こないだくらいのが僕は好き。
group_inouの「BOTTLING」やっぱりいいなー。歌詞は正確には聞き取れないし、ネットのどこを探しても掲載されてないので、まだ知らない。曲調の平坦さと、それでも終わりにかけてカタルシスがじわじわ押し寄せてくる感じが、なんとなく心地よくて、好き。
CHASING
高校三年生になってはや一週間。
新しいクラスにはなんとか馴染めた。友達がいない人間でも、クラスの中で良好な人間関係を形成することはできるということを、去年僕は学んだ。相変わらずクラスに友達と呼べるような人はいないけど、居心地はとても良い。まぁだいぶ周りの優しさだけどね。
去年と引き続きで同じ部活の好きな子と同じクラスになって、心の中で快哉を大絶叫して、毎日浮き足立って登校する、自分の諦めの悪さにうんざりしている。もうダメだ俺は。
受験がもう完全にスタートしたということで、僕もやっと、やっと、頑張りはじめた。今までできてなかった予習授業復習サイクルの確立。僕は基礎から作り直さなきゃダメ。英単語帳も、春休みに友達と会ったときおすすめされたやつを買って、アプリでリスニングとか小テストとかしながら使ってる。志望校の一つで総合型選抜を検討しているので、小論文と面接の本を買った。まだ始まって一週間しか経ってないから、あらゆることがこれからどう転んでいくかはわからないけど、今のところ、これまでにないくらいのやる気はある。
…恥を忍んで書くなら…やる気をもって勉強に取り組んでいるとき、ずっと好きな子の影を追いかけているような感じがする。その子超成績優秀で。休み時間に出る順パス単を開いていたその子を頭の隅に思い起こしつつ、ターゲット1900に目を通す夜。
もう…モチベーションが上がるならなんでもいいや。
group_inouの「BOTTLING」がめっちゃいい。
意味は「瓶詰め」。
group_inouがあと1900曲くらい作ってくれれば英語も楽勝なんだけど。
「変な家」と「オッペンハイマー」を観た日
イオンシネマに「変な家」と今日公開の「オッペンハイマー」を観に行った。
「変な家」は原作の記事も動画も小説も見て好きだったし、「オッペンハイマー」は一番好きな映画監督の最新作で、そのうち観たいとは思っていたけど、両作ともそんなに特段すぐ超観に行きたかったわけではなくて、無気力で自堕落な日をとりあえず予定で埋めてみたって感じだった。でも観に行ってよかった。
ネタバレっぽいネタバレはないけど、内容には触れます。
「変な家」は、まぁ、原作のリアリティを殺しつつ、エンタメ的なホラーとして楽しめる映画になっていたっていう感じだった。やっぱり映画だし、間取りや外観を見るだけじゃなくて、実際に物件の中に侵入して探索したりするシーンがあるんだけど、そのシーン一連の怖さがめっちゃよかった。間取りから状況を想像してるだけの原作ではありえない種類の怖さっていうか。原作とエンタメホラー映画の間を取った怖さ・おもしろさで、一番純粋に楽しめたところかも。特にあそこの栗原さんからの電話がめちゃくちゃ怖かった。たしか原作の小説でもこれに該当するシーンはあって、結構ゾッとするシーンだったんだけど、変な家に侵入して一番奥の部屋に到達したってときにこれを挿入されると、怖さが段違い。めちゃ冴えてると思った。
終盤はもう完全にエンタメパーティーホラー映画になってたので、どうにもまぁ…おもしろおかしく見れる感じ。これでおもしろいとも思うけど…う〜ん…あそこらへんもうちょっと原作に沿って綺麗にたためなかったのかなぁ…。原作の小説の終わり方は、最後の最後に今までの伏線を回収してまさかの真実が浮かんで「えっ…」で終わる、みたいな感じですごく良かったんだけど、なんかこっちの終わりではそれが伏線なしに急に投げられて「えぇ…?」って困惑しちゃった。ほかにも劇中通してところどころ展開に難が…。まぁいいや。そんなに悪くなかった。
「オッペンハイマー」これめちゃくちゃすごかった。鳥肌。
すげぇ。何がすごかったかっていうと…なんだろう。音?でかい音が、ストーリーのテンションに呼応して響く。音楽と音。映像もその編集も、鬼気迫る感じ。鬼気迫る映像とでかい音、緊張を煽る音楽。動悸が止まらない。今まで映画館で経験した中で最高の映画体験だったかも。トリニティ実験のシーン、やばい。
ストーリーは、ごめんけど、諮問会関連は3割もわかってない。政治すぎ。人多すぎ。なんなら「TENET」初見のときよりわかってない。オッペンハイマーのwikipediaとか目を通しとけばよかったなぁって後悔した。雰囲気でなんとなく理解するみたいな感じ。雰囲気で理解しながら「おもしろいな」って思ったことは、オッペンハイマーの水爆反対に関する正当性が、最後まで認められなかったことかな。もともと不公平な諮問会だったけど、少なくとも劇中で、オッペンハイマーの思想というか、主張?感情?に矛盾があることは否定されてない。「映画の中で実在の人物の内面を描いている」っていうことの、重さと、描いた末の落とし所の巧みさに感心した。雰囲気だけど。
単純に観てて、何より本気で心底怖かったのは、やっぱりあのラストシーン。詳しく言えないけど、冷や汗出た。バッドエンド、という言葉を使っていいのか、この映画の終わりが、バッドエンドだとして、僕はその延長上の今日に生きてる。こわいなぁ…。
ストーリーわからなくても、映像体験として最高峰だと思うから、本当に映画館行った方がいいですよ。変な家は別にテレビで見ても楽しめるけど、オッペンハイマーは映画館の大画面と大音量ありきな気がする。
捨て石いやだ
失恋から約2週間が経った。まぁー・・・まだまだ悔い足りない。
毎日が味気なく感じる。何もやりたいことがない。何をするにもやる気が起きない。慢性的にゆるく落ち込んでて感情の起伏に乏しい。そんな感じ。
相手の子が僕のことを好きじゃない、なんなら嫌いかもしれないってことはもうわかってしまったけど、だからといってその子を好きな気持ちがなくなるわけじゃなくて、毎日横顔とか後ろ姿を見ては勝手に好きって思ってる。なんか、ほんとに僕立ち直れるんだろうか。死ぬまで他の人好きになれないような気すらしてるけど。
春休み、部活のメンバーで集まって焼き肉を食うことになった。もちろんその子も来る。去年県外に進学した先輩たちも帰ってくるということでめちゃくちゃ楽しみな反面、僕は平静を装っていられるだろうかと不安な気持ちもある。絶対に悲しみを漂わせたくなる。だめだよ。それはそれ、これはこれ。
最近は本当に何もしてないけど・・・湯船に浸かるようになった。あとはgroup_inouはずっと聴いてる。「CATCH」は怖くてあんまり聴けなくなってるけど。「SHIP」が良い。ビートが超かっこいい。あと歌詞の雰囲気。
「EYE」も良い。このMVめちゃくちゃおもしろくて、何回見ても飽きない。曲の疾走感とか開放感によくマッチしてる。歌詞も心に響くなぁ。「企む 退く 捨て石」とか「できない気がしていた できると思っていた」とか。よくわからない、掴みどころのない言葉の中に、たまによくわかって刺さる感情が入ってるのが、group_inouの歌詞のおもしろさだと思ってる。言葉の波に揉まれる感覚が楽しい。
奈落に落ちた男
好きな人にLINEで二人で遊びに行くことを提案したら「なんで??」って返ってきた。すごいぜ。事前に「こんな返信きたらやだなー」って色々予想してたやつの中で「これ来たら死ぬわ」って思ってたのが一字一句違わず飛んできた。?×2。
「その疑問が浮かぶのもさもありなんだけど」「遊べたら良いなって思って」「できなそうなら全然いいよー」と、精一杯の保身に入って現在21時間経過。未読。今日は卒業式の代休だからまだ命があるけど、明日学校行っっっっっっっっっっきたくね〜〜〜〜〜〜〜。
こんな最悪なことある?
マジでこんな最悪なことってある??
失恋した悲しさは拒絶された恐怖と絶望でブッ飛んだ。結局そんなもんかい。
全部間違ってた。やって後悔なんかしなきゃよかった。バカな行動はバカな行動、蛮勇は蛮勇、奈落は奈落。それ以上の意味を持つことなんかないんだって。勇気を伴う行動は全部正しいんだって自分に言い聞かせて、薄々勘付きながら間違いに突っ走ってた。勇敢にも。
要は自分にとって都合の悪い現実を認めきれないんだろうな。なめてる、世界を。そうは言ってもなんとかなる、なんだかんだ綺麗にまとまるっていう、そういう妄想の中でしか生きようとしないからこういうことになる。諦めるチャンスなら毎秒のようにあったのに・・・。
友達に電話して色々話してると少しだけ楽になった。僕みたいなバカ野郎に付き合ってくれるこいつはなんてかけがえのない男なんだろうと思った。
心細い夜を過ごした。これから起こることへの恐怖と、これまでしてきたことへの後悔を、布団の中で一人で受け止めた。
好きな人と新幹線に乗って旅行に行く夢を見た。
朝起きたときから何も手につかねー。何をするでもなく床の上を転げ回って「あー」とか「うー」とか言っていた。昼過ぎに散歩にでかけた。最近の趣味は散歩。楽しくないような、楽しいような、リフレッシュしてるような、してないような、心地いい温度感。草むらに咲いたホトケノザの蜜を吸ったり、ナズナを鳴らしたりした。いまうちの近所で全盛なのはホトケノザだけど、もうタンポポが咲いてるところもある。今日は風が強く、逆風を全身に浴びると気持ちよかった。
あー。
今すぐ地球爆発しないかなぁ。
本当にどうにもならないのか。まぁどうにもならないよな。「なんで??」て。で未読スルーて。僕は、勝算も覚悟も足りないままに跳んだ。なんとかなるとしか考えず奈落に跳躍した。だからその責任を取らないといけない。
あ。
15分前に返信きてる。
冷や汗とともに謝ってるちょんまげのクマのスタンプと「ごめんね、春から塾行って忙しくなるから無理」
わかってても思ったより傷つくんだね。失恋の悲しさが少しずつ戻ってきた。
ありがとう返信くれて。本当ごめん。
「そっかー 残念!」「急にごめんねー」と丁寧にお辞儀をしてるクマのスタンプ。