いももすのブログ

高校三年生が日記を書きながら書くブログ。

小手先へ走る男


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 デヴィッド・フィンチャー監督の「ドラゴン・タトゥーの女」を観た。めちゃくちゃおもしろかった。スリルでヒリヒリする映画だったなー。2時間半以上あるしサスペンスだしで、もしかしたら眠くなるかもって思ってたけど、編集のテンポがとても良くて、一瞬も退屈しなかった。ていうか、情報量が多すぎて考えるのを止めた瞬間置いていかれるから、退屈してる暇がないっていうのもあった。ヴァンゲル家の血縁関係は未だに曖昧にしか把握してない。あれ初見で覚えられる人いる?

 リスベットのキャラがめちゃ良かったので、(キャストと監督違うけど)続編の「蜘蛛の巣を払う女」を観ることも検討してる。

 フィンチャー監督の映画はこれ含めて4作(「ファイトクラブ「セブン」ゴーン・ガール」「ドラゴン・タトゥーの女」)観たけど、どれも暗くて陰鬱な、重みを持った映像の作り方で、魅力的だなぁって思う。「ザ・キラー」観たいけどネトフリ入ってないんだよなー。

 

 最近好きな人ができて、楽しくも辛い日々を送っている。相手と話すチャンスを作れない、チャンスがあってもあと一歩勇気の出ない自分に辟易する。偶然相手が話しかけてくれて、死ぬほど死ぬほど死ぬほど舞い上がりながら二言三言だけ言葉を交わして、そのあと「なんでこの程度で舞い上がってんだよ」って自分を責める。

 「釣り合わないな」っていう意識がすごくある。彼女は、飾り気がなくて可愛くて賢くて知識欲が旺盛で、真面目で地道に努力ができて成績も良くて、いつも気遣いができて、考えながら会話できて、色んな人と仲が良くて、友達を大事にしてて、僕よりずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと前を行ってる人。対して、僕は彼女に、好きになってもらえるだけの良いところを今まで見せてこれたのか。てかそもそもそんなもん僕に存在するのか。わかんない。耐え難い。

 寒風吹きすさぶ放課後、マツモトキヨシへ行った。口臭科学から生まれたNONIOの、ホワイトニングもできるというデンタルリンスを買い、口臭を一時的になんとかしてくれるマウススプレーを買い、新しい歯ブラシを買った。その夜、様々な比較サイトを元にリサーチし、翌日またマツモトキヨシへ行き、オルビスのクリアフルウォッシュを買い、ナチュリエのハトムギ浸透乳液を買い、泡立てネットを買い、NONIOの舌クリーナーと舌用クリーニングジェルを買った。心の何かを埋めようとしている。この2日で5千円近く散財する僕の自制心のなさと、焦り。僕の肌が多少キレイになって、口臭がなくなって、彼女が僕にどうこう思ってくれるわけがないって、頭ではわかってるつもりなんだけど。

 人間関係とかの問題で自分に自信が持てなくなったとき、僕は小手先の自分磨きに走る性質があるらしい。小手先もいいけど、もっと大事な、本当に頑張らないといけないところで頑張れないと、何も進められないと思う。