ショック〜ショックショックショッショック〜ウウ
ショクッショクッショショッショック〜ウウ
ショッで〜目が開いたぁん
僕は痺れて感電中!
ショック〜ショックショックショッショック〜ウウ
ショクッショクッショショッショック〜ウウ
ショッを〜ただ虚ろに浴びるだけぇ〜
サカナクションが頭の中で流れ出すくらいショックだった。僕は長年にわたり騙されていた。
金曜日は節分で、サーモンの恵方巻を声を出さないよう注意して頬張りながら、南南東にあるテレビをぼーっと眺めていた。そうすると不意に「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」が放送され始めたので、嬉しくなって「これ超面白いよ」と弟に言って、「あ」。
「やべー」と思いながら「恵方巻食べてるとき黙らなきゃいけない理由ってそういえばなんだっけ」と疑問に感じ、検索してみた。それで「恵方巻」のwikipediaを読んでみたら。
恵方巻、歴史超浅かった。
それらしいものの最古は1932年大阪鮓商組合の広告チラシで、「恵方巻」という名前がついたのは1989年のセブンイレブンが販売したものが元祖になるらしい。
信じられなくて母に聞いたら、「そういえばそうだった」「お母さんがある日突然巻き寿司を買ってきて『今日は恵方巻を食べる日』と言い出したから、それからそれが習慣になった」ということだそうだ。そういう大事なことはちゃんと覚えててよ、そして言ってよ。「1984年」のプロレのジジイかよ・・・。
今まで「神道に何かしらの関係がある日本古来の儀式」だと思ってた恵方巻というものが、崩れ去っていく音がする。平安時代、下手をすれば奈良時代くらいからあると思ってたのに。蓋開けてみればバレンタインとなんも変わんないじゃん。全然神と繋がってないじゃん。メーカーの掌の上で寿司頬張ってただけじゃん。黙ってるときのあの緊張感はなんだったんだろう。甲斐ね〜〜〜〜〜〜〜。
手に握られた恵方巻を見ると、サーモンが飛び出して「でろーん」となっていた。