いももすのブログ

高校二年生が日記を書きながら書くブログ。

サメ・殺人ロボ・ネコ

 「ジョーズ」を、地味に初めて観た。

 古今東西のサメ映画を見尽くすという、到底正気の沙汰とは思えない荒業を成し遂げたあの「知的風ハット」も「全サメ映画の中で一番おもしろい」と言うのだから、きっとこれが一番なのだろう。なるほど、確かに噂に違わぬ面白さ。

 しかし、偉大なパイオニアにすぎない「ジョーズ」以降に、それよりおもしろい作品が生まれないというのは、やはりおかしいのではないか。1985年の「スーパーマリオブラザーズ」は偉大だし確かにおもしろいが、今はこれよりおもしろいゲームがいくらでも存在する。サメ映画という一大ジャンルは、ジョーズを越える名作をなぜ生み出すことができないのだろうか。実に不思議だ。

 

 「シャークネード」を観た。

 うーん。

 サメが嵐に乗って(それをシャークネードという)街へ上陸するというこの映画。イロモノチックでトンデモ展開の連続なのに登場人物たちの振る舞いは至って真剣なので、なぜか「シャークネード」という存在を簡単に許容し、手に汗握って主人公たちのサバイバルを応援してしまった。サメが即・かつ・大量に出てくるので、「サメ見たい欲」も大きく満足させられる。かなりおもしろい。

 


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 「シャークネード カテゴリー2」も観た。

 いやーあ、これはおもしろいな!!シャークネード、めっちゃ良い!!

 今度はニューヨークにシャークネードが出現する。主人公フィンが、今度はニューヨークを救うべくチェーンソーを持って立ち上がる。フィンのヒーロー的活躍ぶりは観ていてとても気持ちが良く、特に、下の予告編でも観られるが、「サメをチェーンソーでぶった斬る」というシーンは最高にシビれた。

 


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 あと、漫画「チェンソーマン」に「チェンソー」と「サメ」と「台風」と「爆弾」が街中で大規模バトルを繰り広げる「シャークネード」というタイトルの神回があった。元ネタがこの映画シリーズであることは分かっていたが、チェーンをサメの手綱にするというところまでオマージュしていたとは、恐れ入った。

 

 「ウィリーズワンダーランド」観た。

 ニコラス・ケイジって初めてかも。こういう人で合ってんの?

 ひょんなことから、既に閉鎖された遊園地で一晩清掃員をすることになった無口かつガタイの良い主人公(ニコラス・ケイジ)。適度に休憩をとりつつ真面目に掃除をしていたニコラス・ケイジだが、実はその遊園地は呪われており、マスコットのアニマトロニクスたちが動き出して彼を殺そうと襲いかかってきたのである!

 しかし、ニコラス・ケイジはその驚異的な格闘能力で逆に殺人ロボットたちを返り討ちにし、次々と粉砕、ゴミ袋へ詰め込んでいく。果たして、殺人ロボットたちは彼に勝利し、生き残ることができるのか!?


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 この映画、めっっっっっっっちゃおもしろかった。死ぬほど笑った。

 「Five Nights at Freddy's」に影響を受けたであろう、しかしそれだけにしっかり怖い世界観を、主人公の一方的な暴力のみで完全に破壊する。休憩時間になったら、殺人ロボットとのバトル中であっても休憩室に戻ってビールを飲み、ピンボールを遊ぶ。 

 店の掃除をするシーンも好き。ホラーとは関係ないけど、めちゃくちゃ汚くて落書きだらけだった部屋がピカピカに変わっていくことに、単純に気分が良くなる。殺人ロボットを一方的に粉砕するだけの力を持った男が、黙々と清掃員の仕事をこなしているところもおもしろい。

 最高だったなぁ、この映画。もう一回観よう。

 

 最後に、さっき「バニラ・スカイ」を観た。

 うーん。


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 「パプリカ」「パーフェクト・ブルー」とか「インセプション」みたいな、「夢と現実ごちゃごちゃ系」は結構好きなのだけど、これはちょっと苦手かもしれない。

 映画がつまらなかったわけではないと思う。単純に、「ぐちゃぐちゃにされる心構えができていなかっただけ」。最初は「ヤンデレ彼女をぞんざいに扱うとどうなるか系」だと思っていて、観ているうちに「『醜い顔でも・・・』系か?」と思ってきて、さらに観るうちに「これ頭おかしくなる系サイコスリラーか!?」と思い、終盤に差し掛かりようやく「夢と現実ごちゃごちゃ系だ!!」と気づいた。この「何を観せられているのかわからない」、物語に酔う感覚は、「ドニー・ダーコ」を観た時にも味わった。かなり好きじゃない感覚ではある。

 でも、(ドニー・ダーコと同じように)通して物語を思い起こしたときにはしっかり筋が通っていて、それを良い話だな、と思う。特に、「ファイアパンチ」のトガタの遺言候補でもあった名言「別の世界で会おう ネコになって」は、確かに良かった。同じ台詞なのに、別々のシーンで使用されることによって文脈と意図が一切変わる、というような言葉遊びが大好きだ。「ネコ」っていうワードチョイスもおしゃれ。

 あと、漫画「チェンソーマン」終盤の、ある印象的な回のタイトルが「バニラスカイ」とつけられている理由もよくよくわかった。チェンソーマンって本当によくできた漫画だなぁ。なんか。 

 

 以上。

 

 そういえば、ONE PIECEの104巻を読んだ。ついにワノ国編も決着か。以前、102巻を読んだとき、日記に「ワノ国編決着まで残り5分!!この5分は何ヶ月続くのだろうか!!」と書いてある。それから実に7ヶ月が経った。ウケる。

 最早カタルシスとかもあんまりなかった。長すぎて。これから先もまた長いのが始まるだろうし。シャンクスが「そんなに恐いか『新時代』が!!!」と言っていたのが一番印象的だったかな・・・。FILM RED観てないんだけど。