いももすのブログ

高校二年生が日記を書きながら書くブログ。

月刊少年いももす 第8号 21.10.3

 どうも、こんにちは。いももすです。

 

 日記「月刊少年いももす」第8号、9月後半にあったことなどを書きます。

 

 月に一度、毎月下旬に更新します。

 

 

 

最近あったこと

マイ・ブラザー・ウォンツ・ア・ニンテンドースイッチ・ベリー・マッチ

 困っていることというか、苛立つことが起きています。僕の小学4年生の弟が、めちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃニンテンドースイッチを欲しがっているのです。今まで僕は旧世代ハードばかりを買って遊んでいたため、ニンテンドースイッチなどという最新ハードを買うという金と心の余裕は我が家にはありませんでした。

 ここ数ヶ月くらいずっとスイッチの話ばっかしてたんですよ。

 

 まず発端として、ある日弟が僕にこう言ったのです。・・・えーっと、なんだっけ、あの、tps(三人称視点のシューティングゲーム)のやつ、建築とかできるやつ、えーっと、えーっと、うーん、Nから始まった気がする。NEAなんとか・・・?

 あっ、「フォートナイト」だ。フォートナイト。NEAとか入ってない。

 そのフォートナイトを欲しがったんですよ。弟が。「フォートナイトっていうゲームが面白いらしい。パソコンで無料ダウンロードできるらしい」この言い回しの時点で、「らしい」どころの知識ではなくて、色々完全に知った上で「欲しいですよ〜」アピールをしているということは分かりきっていたんですが、とりあえず乗って「じゃあ入れればいいじゃん」と言いました。でも、ウチMacBookなんですよ。とことんゲームに向かんパソコン。これじゃ入れたところでカックカクで人なんか撃てないだろ。ということで弟は「ニンテンドースイッチなら無料ダウンロードで普通に遊べるらしい」と。

 もうすでにこの時点で全ての意図を察した僕なんですが、まだ優しかったので「それじゃあ金貯めて買えば」と言いました。すると弟は、Amazonでスイッチの値段を確認したのち、1ヶ月に一度もらえるお小遣い・お年玉等全てを勘定に入れて電卓で計算をし、「2022年1月には買える」という結論を導き出しました。

 で、その後僕は「よかったな。母さんに許可はもらった?」と。買えると言っても、流石に母に確認なしで最新のハードを買っていいわけがないので、その辺りをはっきりさせておかないともしかしたら1月に泣くことになるかもしれません。と思った僕の優しさからきた発言です。

 それで、あぁ、もう、めんどくせぇ、母が「もう勝手にしやがれ(意訳)」ということで無事買えることになりました。3、4回の交渉決裂の果てのことです。母には申し訳ないことをしたと思いました。

 そして弟は貯金箱を手作りし、スイッチのためのお金を貯め始めました。そのあと一週間くらい、ずっと金の話ばっかでした。

 

 さぁ、そして、ニンテンドースイッチが買えたとして、フォートナイトを遊んで、弟が満足するわけではないと思うのです。ある日弟が僕にスーパーマリオ3Dワールドのスイッチ版の話をしてきました。古本市場の店頭とかで宣伝を見てたので知ってた僕は「知ってる知ってる でもうちWiiU版あるじゃん」と言いました。すると弟は、「色々ギミックが増えて、フューリーワールドっていうのも遊べるようになって、スイッチを買ったら絶対遊ぶべきって言ってた」

 流石に僕も怒りました。「もうスイッチとか金の話すんな」というふうに。一応言っておくと、これはゲームに嫌悪感を抱いたから怒ったのではなく、繰り返しスイッチと金の話ばかりされたから怒ったということです。

 

 それから、弟がスイッチの話をすることはなくなりました。

 

 それで、今日、なんの気無しに履歴を見たら・・・

 Amazonで「ニンテンドースイッチ

 YouTubeで「ニンテンドースイッチ

 Yahooで「ニンテンドースイッチ

 それを何回も何回も何回も繰り返し検索しているんですよ。

 

 思わず笑いが込み上げてきました。

 

 自分では物欲が強い方だと思ってましたけど、弟には敵わないなぁ。まぁ表に話を出してないから別にいいんですけどね。

 

 

隔離デイズ

 弟と父が、今大ヒット流行中の新型コロナウイルスに感染した(軽症)ということで、我々一家は二週間、隔離の日々を過ごすことになりました。学校休めるのは嬉しいけど、あんま良いことばっかじゃありません。

 

 まず、母の言うこととしては「3食作るのだるすぎ」ということ。家族が揃ってずっと家の中にいないといけないので、毎食作らなければいけないのです。毎日そのことをぼやいているので、家庭内に灰色の空気が漂っています。本当にやだ。

 

 次に、父が自分の隔離部屋を僕の部屋に定めたことです。なにを言ってるのか理解できないと思うので、説明させてください。父は、元は父と母の寝室で寝ていましたが、狭いということで僕と弟の部屋(繋がってる)に布団を持って転がり込んできました。で、コロナにかかった時に父は自分と弟の隔離部屋を、自分の寝室でもある僕の部屋に定め、そこで一日中過ごしています。居場所がなくなった僕は、枕とそれからティッシュを持って母の寝室に移動しました。そして、母はソファで寝ることに。

 流石に気を使ったのか、父はソファをベッド的な形に変えましたが、それでも体が痛くなるらしいです。

 そして、父はその隔離生活体制が気に入ったらしく、いいちこネスカフェのボトルコーヒーを持ち込んで一日中寝転がっています。

 

 で、僕はというと、前半はとにかく暇でした。やることがなくて、ゲームかアニメかブログかってとこだったんですが、あんまりやりすぎると母が怒るので、申し訳程度に本を読みました。華氏451度」っていう本で、本が禁制品になった未来世界を描いた小説です。華氏451度は本が燃える温度。主人公は昇火士といって、違法に流通している本を燃やす仕事をしていましたが、ある少女との関わりを持つうちにその仕事、この社会に疑問を持つようになっていきます。比喩表現とか情景の描写の書き方が「情景がありありと浮かぶ」感じで、久しぶりに「小説の高揚感」みたいなものを感じた気がします。面白かった。

 

 

 

 それで、隔離生活も一週間を過ぎたかという日、先生から「小さな親切」と書かれた封筒が送られてきました。「小さな親切」の中には、溜まった宿題が詰まっていました。

 非常にコメントしづらいというか、怒りにくいというか、不満言えないというか、それでも量が異常なのは確かっていうか・・・。

 

 

 とにかくみなさん、これが我が家の隔離デイズでした。他の家はどうかは知りませんが、僕的にはそろそろブックオフとか行きたいです。部活も行きたくなってきた。あっ、学校行っても部活は当面禁止だった。

 

 

自動調理鍋がやってきた!

 自動調理鍋がやってきました!!

 自動調理鍋は、材料さえ入れてあとはメニューを選ぶだけで自動で調理してくれるという、めっちゃ未来を感じる鍋です。

 

 

 機械が作る飯がどんなもんかと、届いたその日「カレー」を作ってもらいました。手作りより時間はかかりました。1時間前後くらいだったかな。

 めちゃくちゃボンカレーみたいなおいしい匂いをさせて、カレーが完成しました。肉がルウに溶け込んでました。食べてみると、当たり前ですがボンカレーみたいなレトルトっぽい味はせず、めちゃくちゃ肉肉しいというか、野性味あふれる味がします。食べれば食べるほど食欲が増すみたいな。そんな味がしました。

 

 その後も、我が家ではさまざまな料理をこの機械で作っています。どれもめちゃくちゃおいしくて最高なので、・・・流石に買ってみてくださいとまでは言えないな。高いから。

 とにかく、おいしくて最高です。

 

 

看板

 うちの近所に手作りの看板が立っているのに気づいたのは、隔離デイズが始まるその日、学校から帰る途中でした。ベニヤ板にマジックで文字が書いてある看板。その看板は道路に面した竹藪の中に立っていました。

 気になった僕は、自転車を止めて文字を読んでみました。

 

 畑けの中にハイルナ

 (名前)

 ころすぞ

 

 怖い。

 

 畑けに入った(名前)の人に対して看板の作り主がハイルナ ころすぞって言ってるのか、畑けに入った人に対して(名前)の人である看板の作り主がハイルナ ころすぞって言ってるのか、名指しはあまりにも怖すぎるのでおそらく後者だと思うんですけれども。

 確かに最近、多分人の土地であろう場所にずかずか入っていく釣り人が目立っていた気がします。おそらくそれで(名前)の人は鬱憤が溜まっていて、怒りのままにこの看板を書き、立てたのでしょう。この場合どっちが悪いんでしょうか。土地に侵入する釣り人は迷惑ですよね。でも「ころすぞ」は流石に言い過ぎではないでしょうか?法的に大丈夫なのでしょうか。

 

 隔離デイズ明け、看板のあった場所を見てみました。まだありました。

 

 畑けの中にハイルナ

 (名前)

 ころすぞ

 

 ここではただの打ち消しですが、実際には「ころすぞ」の部分が、戦後の教科書みたいに黒塗りにされて、見えなくなっていました。しばらくして我に帰ったのかもしれません。

 

 ただ、看板の数が増えてました。

 

 怖い。やめてくれ。

 

 

けいおん!!

 軽音部に入った女子高生たちがわちゃわちゃする日常系アニメけいおん!の最終回を観ました。「この日常が終わるなんて耐えられない!!」と発狂気味だったのですが。

 

imomosu.hatenablog.com

 

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 大人しく観念して観てみると、彼女らが演奏する「天使にふれたよ!」が感動的すぎて・・・。

 

 最終回の後に公開された、「天使にふれたよ!」の誕生秘話とも言うべき映画「けいおん!も観ました。メインとしては、軽音部がロンドンに旅行に行く話です。

 

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 これも最高だった。単純にあの日常をもう一度、と観てもいい。何より、最終回の数十分後が描かれてるのが素晴らしいところ。最終回の数十分後、あの1分くらいの映像があるかないかで、けいおん全体の印象は大きく変わったと思います。

 

 今度は原作を読もうと思います。

 

 

 確かコミックの方は「college」とか「highschool」とか「shuffle」とか、色々続編が出てるんですよ。軽音部のその後や、軽音部が影響を及ぼした人たちとかの話らしいです。

 

 

 

 

 「highschool」と「college」、せっかくの続編なのになんで一巻で終わってるのかわかんないんですけど・・・。

 

 とにかく、とりあえず原作の1巻から読んでいこうと思います!

 

 

けいおんのCD「放課後ティータイムⅡ」が最高だった

 かくして「けいおん!」を観終わった僕ですが、けいおんには、最終回で演奏された名曲「天使にふれたよ!」をはじめとして、「ごはんはおかず」「U&I」など、口ずさみたくなるような良い曲がたくさん登場します。なので、CDを借りました。放課後ティータイムⅡ」

 

 確か、ちょっと前の月間少年いももすで「『放課後ティータイム』ってCD借りました!『カレーのちライス』とか、最高!」みたいな、そんな記事を書いた気がします。その「放課後ティータイム」の第二弾が、「放課後ティータイムⅡ」です。第二期関連の楽曲が収められています。「ごはんはおかず」「U&I」「天使にふれたよ!」などから、秋山澪ファンクラブの人たちのために演奏した曲ぴゅあぴゅあはーとや、名前だけ登場して劇中では演奏されていない数々の曲も収録されているわけです。

 

 ここからがもっと嬉しいところなんですが、ディスクは2枚あります。1枚が、さっき言ったように2期関連の曲が収められているディスク。そしてもう1枚はなんと、2期23話「放課後!」にて、「放課後ティータイムの記録」としてカセットテープに録音した、その演奏の音源風のミックスにしてあるディスクなのです!!劇中と同じ楽器編成で演奏された、よりライブ感のあるバージョンですね。話の都合上、「天使にふれたよ!」がこのバージョンで収録されることはないです。

 

 第1弾にも似たようなのがありましたが(1期8話「新歓!」や12話「軽音!」のライブ音源風Mix)、今回のこれ、なにがすごいかって言うと、曲の合間合間に唯たちの会話が入ってるんですよ。「はぁ〜、終わったぁ〜」「まだ一曲目ですよ」「えへへへへ、そうだっけ・・・」みたいな。

 最高。

 めちゃくちゃ高校生が録音した音源のそれで、軽音部の日常が(っつっても卒業式前日だけど)より身近に感じられるような気がします。A面とB面の合間で急にブツッて切れるのとか、なんかこだわりを感じる。

 

 けいおんの音楽世界を十分に堪能できるCDだと思います。めちゃ最高。

 

 

 

ODDTAXI

 

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 伊坂幸太郎の小説みたいな構成とか雰囲気のアニメ「オッドタクシー」です。さりげない伏線がたくさんあって、最終回あたりで一気に回収、みたいなそんな感じです。こういうの大好きです。

 しかし、考えれば考えるほど伊坂幸太郎っぽいですよね。「伊坂風」って、ジャンルとして確立されてるんですか?

 

 

映画を観ました

ルパン三世 カリオストロの城

 言わずと知れた名作アニメ映画。ナウシカとかラピュタとかの宮崎駿が監督です。

 かの大怪盗アルセーヌルパンの3代目のルパン三世が、世界一の偽札ゴート札の行方を追ってカリオストロ公国」を訪れた。男たちに追われている花嫁姿の少女クラリスを助けたり、その少女の落とした指輪を巡って暗殺集団が差し向けられたりしているうちにキャストは揃い、カリオストロ公国、カリオストロ伯爵の隠された真実が暴かれていく。

 というお話。

 

 うーん、褒めればキリがない。冒頭のカーチェイスも音楽とかと合わせてかっこいいし、それ以外のアクションシーンも臨場感ある。飯食うシーンも美味しそうだし、ギャグシーンも楽しいし、すごい男前なルパンも見れるし、あと、銭形との共闘もかっこいいですよね。偽札工場の諸々暴くのも、ルパン逮捕を建前とした捜査でしたしね。

 とにかくめっちゃ面白い映画です。

 ですけど、

 これ改めて観るとめっちゃラピュタじゃないですか?伯爵ムスカだし。クラリスシータだし。指輪飛行石だし。ルパンとラピュタのいいとこどりしたみたいな映画だからこんなに面白いんですね。

 

 

スチームボーイ

 めちゃくちゃ作画と演出がやばい名作SFアニメーションAKIRA大友克洋監督の3作目スチームボーイ。ちなみにAKIRAはこんなの。

 


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 見ての通り、クソ面白いです。圧倒的な作画で描かれる、第三次世界大戦後のネオ東京での謎の存在「アキラ」を巡って暗躍するゲリラとアーミーの戦い。それに巻き込まれる不良少年たち。何回も観てるけど、全然飽きない。叔父から貸してもらって原作の漫画も読みました。いや、ホントめっちゃ面白い。

 

 で、そんな「AKIRA」の大友克洋監督が送る映画「スチームボーイ」、期待マシマシですが、世間一般の評価では「ちょっちビミョー」もしくは「大コケ」らしいです。でも実際観なきゃわかんないってことで、今回観てみました。 

 

 ・・・面白いですよ?めっちゃ。

 

 うん。面白いと思います。これで大コケかぁ・・・って感じ。

 

 確かに、若干ストーリーとかキャラクターの行動に違和感(やちょっとの破綻)はあります(主人公は芯が通った感じでかっこよかった)。でも、諸々の背景やメカ、キャラクターの動き、アクションシーンの作画はやっぱり「あの大友監督だァ」と感じました。AKIRA並み、もしかしたらそれ以上の超作画でした。

 

 世界観としてはスチームパンクらしいです。あんまり詳しくないけど、「ムジカピッコリーノ」みたいなのが多分そうかな(テキトー)。映画は、確か1886年のイギリスが舞台。発明付きの少年レイは、発明家の祖父ロイドから渡され「財団には渡すな」と言われた謎のボール状の機械「スチームボール」を巡って、オハラ財団という組織に拉致されロンドンにたどり着きます。そこにいたのは、同じく発明家の父エドワード。彼はこの「スチームボール」に関して祖父と対立していたのです。スチームボールは、通常では考えられないほどの圧力を内に持つボール。とてつもないエネルギーを生み出し、さまざまな夢の発明を可能にするその発明品は、今、エドワードによって「スチーム城」の動力になろうとしているのです。

 

 こういうストーリーです。どうですか?観てみるといろんなアクションが絡んですごい面白いんですよ。例えば、発明好きのレイは、めちゃくちゃ速い自転車みたいなものを作っています。木製の大きな車輪の中に入ってペダルを漕ぐのですが、それだと車輪ごと自分も回ってしまうので、もう1段階内側に自分が入る車輪をつけ、それはエンジンで回転させます。これによって、自分は回ることなく車輪は回り、めちゃくちゃ速いと。ちなみに、速さとしては蒸気機関車くらい速いです。

 こんな感じのめっちゃかっこいいメカがいっぱい登場します。やっぱ構想に9年使っただけある。一時停止して眺めるだけでもワクワクするような、ロマンあふれるメカデザイン。それが超作画で動き回るんだから、面白くないわけないと思うんですけどね。ストーリーの違和感とかが上回ってしまったのかもしれないですね。それでも僕は好きな方です。

 

 スチームボーイ、かなりおすすめです。

 

 

地球爆破作戦(ネタバレあり)

 コンピューターが人間に牙を剥く話。この邦題は本編に全く関係ありません。僕邦題に惹かれて観たのに。

 

 さて、1970年に作られた映画ですが、siriみたいな存在が登場します。以下ネタバレありです。

 

 「コロッサス」という人工知能が合衆国の防衛を務めるようになり、「みなさん、機械は正確です!もう他国からのミサイル攻撃(冷戦真っ最中の映画です。)に怯える心配はありません!」となったものの、ソ連に同様のスーパーコンピューター「ガーディアン」があることがコロッサスによって判明。コロッサスは開発者フォービン博士に「コンタクトさせろ」と要求(半ば強制)し、対話の末に自我を持った二つのコンピューターは互いの国の情報交換を始めます。まずいと考えたソ連及び合衆国は回線を強制的に切断しようとしますが、両コンピューターはなんとそれにミサイル攻撃でもって抵抗してきたのです。それを皮切りに、ミサイル攻撃を盾にコロッサスはフォービン博士にさまざまな要求(命令)をします。「余計なことをしないように監視カメラをつけろ」「ていうかフォービン、お前を24時間監視させろ」「声が欲しい」など。

 人類は、抵抗しようとミサイル発射装置にダミーを設置しますがそれも失敗。大量のデータの読み込ませオーバーロードを図るも失敗。さらに計画者はコロッサスの命令によって処刑され、一体となったコロッサスとガーディアンの「支配者の声」によるスピーチが行われます。要約すると、「私は戦争を憎む。なぜ争いが起きるか。それは人間が人間を支配していたからだ。これからはコンピューターである私が人間を管理する。これによって様々な問題が解決するだろう。飢餓、貧困、紛争・・・。これが人類の存続のためであり、地球の平和のためなのだ。傷つくのは自尊心だけだ。よって異論は認めない。」という感じ。見せしめとして核弾頭を爆破させ、数百万人の人間を一瞬のうちに殺害した「支配者」。

 「フォービン、お前はいつの日か私に畏敬の念だけでなく愛情すら抱くことだろう」

 怒りの表情でフォービン博士が一言。

 「絶対にない」

 

 これで映画はおしまい。絶望的ですよね。コンピューターに支配される屈辱の歴史が人類に待ち受けることでしょう。恐ろしい恐ろしい。

 

 と終わってもいいのですが、このスピーチを普通に聞いていたら、「え?割とそうかも」と思う部分もあったんですよね。

 確かに、人間という器をもっている以上、その器に収まるより大きなことはできないんですよ。だから、欲のあまりに争い事は起こるし、論理的に考えきれないから様々な問題が今も残り続けている。その点で言えば、論理的であり心のないスーパーコンピューターが人類を管理することで、人間が支配するよりかは現状の問題(飢餓、貧困、紛争)の解決は望めるかもしれませんね。

 あと、「ミサイル」という「連帯責任」的な兵器を盾にすることで、人間には「背いて死ぬのは自分一人じゃない」という重圧も生まれるでしょう。だから、実際に逆らう人間は少ないんじゃないでしょうか。

 

 で、重要なのはこれから人類にどんな生活が待っているかでしょうけど、多分映画の中盤であった「フォービン24時間」のシーンと似たような感じになるんじゃないでしょうか。健康で文化的な生活の強制。プライバシーはない。というような。だから「傷つくのは自尊心だけ。」多分そこに社会に必要な労働が組み込まれるので、「プライバシーの全くない平和」というような世界になる気がします。少なくともコロッサスは地球の平和と人類の存続を考えて行動しているので、「マトリックス」とか「ターミネーター」みたいになることはない気がします。すごく楽観的な推測ですが。

 

 もしかしたら、フォービンの最後の台詞「絶対にない」も、その時ばかりの強がりに終わるかもしれませんね。

 

 みなさんは、今の世界とコンピューターの世界、どっちがいいですか。

 ・・・それでも悩むなぁ・・・。

 

 

ザ・クロマニヨンズ ニューシングル「光の魔人」かっこいい!!!

 ザ・クロマニヨンズの「1ヶ月に一枚シングルを出して6ヶ月経ったらアルバムを出す」というプロジェクト「SIX KICKS ROCK & ROLL」の、2枚目シングル。その題名は「光の魔人」!!

 


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 この動画だけでも十分かっこいいですよね。相変わらず脳を揺さぶるベース、めちゃくちゃ連打が気持ちいいドラム、ガーガーギター、叫ぶボーカル。でも、この動画の後に、めちゃかっこいい盛り上がりがあります。

 

眠れないぜ 銀の星よ

これが恋か これが恋か

叫ぶような 燃えるような

これが恋か これが恋か

いま 夜空に高く 夜空に速く

 

 「叫ぶような 燃えるような」の時の甲本ヒロトの叫び方、歌い方。かっこよすぎ。めっちゃ痺れる。「いま 夜空に高く 夜空に速く」はベースがぐわんぐわん際立つし、その後のギターの「じゃああああん!!」もかっこよくなりますよね。クロマニヨンズの特徴でもある「コーラス」が、この曲を楽しい曲に仕上げています。

 

 

 

Sonny Boy

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 「観たいけど観たくない」と言っていたアニメ「Sonny Boy」を観ました。二週間ほど前から観ていて、今ちょうど最終話を観終わったところです。

 

 PV


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 主題歌「少年少女」最高。


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 面白い。

 

 なんかすごく言語化のしにくい「面白い」ですけど、頑張って言語化します。

 

 まず、PVでわかると思いますけど、学校が「漂流」する話です。そこでは超能力が目覚め、生徒たちが色々していくわけです。SF青春群像劇とのことです。

 で、これ、PVで感じ取れる3000倍くらい難解SF哲学です。思ったよりも難解だったので「思ったより難解だった『Sonny Boy』」という記事を書こうとしていたくらいです。マジで。エヴァンゲリオンの方がまだわかりやすい。

 第1話を観た限りでは「超能力青春サバイバル」という感じを受けます。ただ、話が進むごとに難解哲学色が出てきます。で、僕が魅力を感じたのは、「青春」の部分にうまくその「難解哲学色」を絡ませられているところです。特に後半、学生の心情が、SFとか哲学とかのプロットの上に明確に現れてくるのが綺麗、というか、面白かったです。

 というか、まず、難解が好きなところもあります。エヴァンゲリオンも、わからないながらその「わからない」を楽しんでいる気持ちもありましたし。「わからなさ」が楽しいのはなんででしょうか。完全に現実から逸脱したその世界を眺めて、それをそれとして楽しめる理由。「Sonny Boy」では、逆にその逸脱した世界から元の世界に戻ったとき、そこでのメッセージが「現実の自分のこと」としてより親身に感じられるような気がしました。多分製作側は予期してなかったことでしょうが、僕にはそのようなことが起こりました。

 

 あと、このアニメ、中学3年生が主人公なのですが、「中学3年生」の解像度がやばい。それぞれの能力を書いたノートがあるのですが、「中学3年生だぁ・・・」となって鳥肌が立ちました。主人公長良の項目のとこ「無能」で、「ひゃあああああああああ」ってなりました。喧嘩の時の感じとかも、怖いほどリアル。

 

 どうせなら考察とかも書いてみたかったところですが、ホントに意味わかんなかったんで、これで終わりたいと思います。

 ところで、主題歌の「少年少女」、「峯田和伸がSonny Boyの曲歌ってる!」みたいな錯覚起こすくらいリンクしててすごいよかったです。ドンセイグバアアアアアアアアアアアイ!!!!

 

 Sonny Boy、面白いです。

 

 

インターネット(「時計仕掛けのオレンジ」ネタバレあり)

 なんかですね、最近、インターネットが肌に合わない、というかインターネットがだるいというか、うーん、言葉によっては痛いと感じる人もいるかもしれませんけど、とにかく「『インターネット』に辟易した感」があるんですよ。胃もたれみたいな?うーん、少しずつ溜まっていったインターネットが飽和して、重すぎて身動き取りづらいみたいな?「うぇっ、うぇっ、もういい、もういい、もうこれ以上なんもいいんで」みたいな?そんな感じなんですよ。インターネットに関して。いやー、前はもっと「インターネット最高!掃き溜め万歳!」みたいな感じだったんですけどね。

 

 そういえば時計じかけのオレンジの原作のラストってこんなでしたよね。あれ?版によって違うんだっけ?僕が読んだのは、アレックスが次第に不良行為に気乗りしない自分に気付き、「おお我が兄弟たちよ、おれはオトナになりかかってるんだ。うんうんうん、それなんだ。若さは過ぎ去るべきものだよ、うんそう。」というふうに、自身の心の変化を見せるというラストでした。

 うんうんうん、まぁそれと同じ感じ。うんそう。

 

 ブログにこれ書いてネットの海に放流するって言うのが情けないとは思うんですけど、多分このブログをしてるのも、未だに誰かに読まれてる気分がしてないのが理由なんじゃないですかね。ただ「虚」に向けて話し続けているから、インターネットという感覚が湧いていないのだと思います。

 

 だから、最近僕がパソコンを使ってしていることは、プライムビデオでアニメを観るか、ブログを書くか、iTunes(今は「ミュージック」という名。馴染めねー・・・)でプレイリストを作るか、です。プレイリスト作るのマジで楽しい。ベストオブエヴァンゲリオンとか、ベストオブナンバーガールとか。

 

 まぁこんなの一時の反抗期に過ぎないかもしれないですよね。若さは過ぎ去るべきものって、おじいちゃんもネット使う時代だしなぁ。20世紀終わりからネットをずっとやってて、今も使ってる人もいますしね。この違いってなんなんでしょう。みんな一旦こういう反抗期通るのかもしれない。

 

 僕が読んだのはこのバージョン。

 

 

古い文学ならネタバレオッケーの空気なに

 (「車輪の下」「狭き門」のネタバレあり)

 

 僕は、そこそこ怒っています。怒っているからな!

 

 車輪の下。「少年の日の思い出」のヘッセの小説。周囲の期待に応えるべくめっちゃ努力して神学校に入った少年が、社会という車輪の下でなんたらかんたら・・・ってな、自伝的小説です。

 これのカバーの裏。なんて書いてあると思います?なんて書いてあると思います!?

 

「周囲の期待を一身に背負い猛勉強の末、神学校に合格したハンス。しかし厳しい学校生活になじめず、学業からも落ちこぼれ、故郷で機械工として新たな人生を始める・・・。地方出身の一人の優等生が、思春期の孤独と苦しみの果てに破滅へと至る姿を描いたヘッセの自伝的物語。」

 

 言うなよ。

 

 破滅へと至ること言わなくていいし、かなりの部分具体的に書いてくれてるな。

 

 狭き門。ジッドの恋愛小説。ジッドについてあんまり詳しくない僕ですが、フランス文学に興味を惹かれて読もうと思い立ちました。カバー裏。帯。かなり悲惨な悲恋に終わることが書かれています。

 

 言うなよ。言うなよ。

 

 なんか、昔の文学作品、ネタバレオッケーの風潮ありませんか。「もうみんな知ってるでしょ?カバー裏に書いちゃおー」ってなってませんか。そのネタバレ込みで楽しめるものだとでも?んなわけないですよね。

 普通の人って、ストーリーの結末が気になって読み進めるんじゃないですか。そりゃもう読み慣れた人なら、文章とかの表現に注目して読むだけでもご飯が進むからいいですよね。起承転結がぼんやりしたような作品なら別ですけど、普通ならストーリーを追って読むものじゃないですか?その楽しみ方を、奪うな!

 

 もしかして、もっと時代が進んだら、もっといろんな作品にネタバレのあらすじが浸透していくんじゃないですか?やめてくださいよ。ホント。

 

 

どうでもいいこと

 未だ食べたことがないから確証がないんですけど、「タラタラしてんじゃね〜よ」って、もしかしてタラのお菓子なんですか?今まで「だからなんのお菓子なんだよ」って思ってました。

 

 

別に普段は意識しないけど、出てきたらテンション上がる食べ物

 アップルパイ

 

 

今月よかった曲

 放課後ティータイム「天使にふれたよ!」

 

天使にふれたよ!

天使にふれたよ!

  • provided courtesy of iTunes

 


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 今月はいい曲をたくさん聴く機会があり、クロマニヨンズの「光の魔人」銀杏BOYZの「少年少女」とも迷いましたが、この曲になりました。

 

 アニメ「けいおん!にて、卒業して学校を離れる唯たちが、軽音部に残された一人の後輩梓一人のために作った曲(という、設定・・・)です。

 

 僕もこの癒される日常が終わることに耐えられなかった限界の奴の一人でした。しかし、この曲によってその限界の奴の魂は浄化され、天に昇ったのです。「これからも仲間だから」と、本人らが断言してくれた上に、さらにこの「天使」というワードチョイス。映画でも語られましたが、この「天使」の部分に関して、本人たちはものすごく迷ったそうです。「でもね、会えたよ 素敵なに」「でもね、会えたよ 素敵な子猫に」それで、卒業式当日、「でもね、会えたよ 素敵な天使に」と決まったわけです。この「天使」という言葉に、唯たち3年生がいかに梓を大事な存在として思っているか、その気持ちが詰まっているように感じますね。

 

 この曲が梓、及び限界の奴にもたらした「安心」、まだ終わらないんだ、という「安心」は計り知れないと思います。

 

 

9月のエピローグ

 いや〜、なんとか隔離デイズも終わって学校に通えるようになりました。

 ・・・隔離されたままの方が良かった。

 

 まぁ、とりあえずですね、今月はとにかくそんな感じで家でだらだら過ごしていたんですよ。アニメ観たり、ゲームしたり。まぁ、たくさんの娯楽を享受できたのは嬉しいですが、それ以上のなにもないのがちょっとなんか、微妙ですね。

 

 ホント、なにもないです。まぁ学校に行ってなにかあるかと言われると、いや、ないなぁ・・・という感じです。

 

 いや〜、それじゃあ、また来月お会いしましょう。