※最終巻のネタバレはありませんが、33巻までのネタバレがあります。
諫山創先生が別冊少年マガジンで連載していた漫画「進撃の巨人」がちょっと前に完結しましたが、単行本勢だった僕は、6月9日に発売された最終巻の34巻を読むことで、ようやくその結末を見届けることとなったのです。
・・・フゥーーーーーーッ
よかったです。よかった。
正直、33巻を読んでから6月9日までの数ヶ月はかなりキツかったですね。
「うおおおおおおお!クライマックスぅぅぅぅぅ!!」っていうタイミングで終わっていたので、33巻を読んでからの数日は気になりすぎて「おえ」ってなるくらいでした。
そこまで気になる理由の一つというのは、この「進撃の巨人」のストーリーのあまりの「救われなさ」にあります。
強く憧れていた壁の外は、自分が焦がれた「自由」とはかけ離れたものだった・・・。自分の暮らしを壊した「鎧の巨人」や「超大型巨人」の攻撃も、世界から強いられたものであり、全ては「仕方ない」ことだった・・・。自分たちの国をこれから守っていくためには、仲間だったヒストリアを犠牲にしないといけない・・・。
そんな状況の中で、エレンはついに「壁外人類の虐殺」つまり、地表をすべて超大型巨人で踏み潰す「地ならし」を決断してしまいます。
世界中が絶望に包まれていく中、エレンの仲間である調査兵団は、エレンを取り戻して「地ならし」を止めるために幾人もの仲間を失いながらとにかく進み続けるのです・・・。
ここまで絶望的な広げ方をして、果たして彼らが報われることはあるのだろうか?とドキドキしながら読みました。この漫画は1巻からそれはもう人がどんどん死にますが、そうやって心臓を捧げてきた、全てのキャラクターたちの心臓の行く末を描いたわけですから、そういう意味でも結末を迎えたと言えるのです。
もう一つ理由を述べるならやはり、「謎の解決」ですよね。
この「進撃の巨人」という漫画、ほんの少しだけ見ると単純なバトルダークファンタジー漫画に見えますが、みなさん知っている通りこの漫画にはものすごい数の伏線や謎が張り巡らされています。
そして、今回ようやく解決される、長いこと読んでいる読者(僕は一年くらい前に知ったばかり)にとっては超超超気になっていたであろう謎がたくさんありますよね。
第1巻の第1話での「いってらっしゃい、エレン」、「ミカサ、お前、髪が伸びてないか?」、泣いているエレンや、たまにあるミカサの頭痛など、ずーーーっと未解決の謎があります。
それらはついに、最終巻にて解決するのです。したのです。
あと、個人的に「なるほどなー。」と思ったのは、始祖ユミルが王に2000年間従い続けた理由です。永遠にも等しい時間、なぜずっと自分を縛り続けて王のために身を尽くしていたのか。その理由は、よく考えてみれば確かに気になることでもありました。
・・・なるほどなー。
さぁ、この進撃の巨人最終巻が書店に並んだ日からもう一週間ほど経ちましたが、まだ読んでいないという方は是非、捧げた心臓の行く末と進み続けたその行方を見届けましょう!
あと、今年冬に出るアニメの続きも楽しみで仕方ないです。