どうも、こんにちは。いももすです。
「多感な時期の小さなやつ代表」として僕が個人的にあこがれるものを紹介します。「あこがれるよね〜!」第六回です。テンプレを書くのに完全に疲れたので、もう次からここら辺のくだりを無くします。
第一回「アメリカンジョーク」
前回、第五回「バンド」(番外編の5.5を出しましたがカウントしておりません。)
毎週土曜日午後10時更新、全十二回を予定しております。よろしくお願いします。
全十二回で今回六回ということは、もう折り返し地点です。今のところ感慨とかそういった類のものは生まれていません。
で、第六回は「自分探しの旅」です。
皆さんは、「自分探しの旅」をしたことがありますか?
僕はありません。
あまり詳しくないのですが、学生とかが自分を探しに(?)あてのない旅に出るそうですね。電車とかに乗って?それともバイクとかかな?
旅をしたら自分が見つかるのかどうかはわからないですけど、あてのない旅というのはロマンがあっていいですよね。部屋の中に閉じこもりきりは心の健康に良くないらしいですし。
なので、少し頭の中で今思い浮かべた「自分探しの旅」の紀行文を書いてみますね。
1日目
海に行く。砂浜にはたくさんのゴミが落ちていて、あまり綺麗ではなかった。夕方の海は赤色に染まっていた。砂浜で寝るわけにはいかないので、ホテルの跡地で寝た。
2日目
道なりに歩く。長い間手入れがされておらず、ここら一帯の廃れようがわかる。木の影で眠りに着いた。
5日目
森に入った。舗装されていない森の道の方が、手入れのないアスファルトよりも歩きやすかった。数時間歩き、なんとか森を抜けた。
10日目
ようやく集落のような場所に行き着いた。家屋はすでにボロボロで、人の気配は全くなかった。ベッドはかろうじて使えるので、数日ぶりにまともな場所で寝た。
17日目
巨大な建物。昔はそこで大量の製品を生産していたであろうということは、大量に置いてある機械でわかる。といっても、大半はすでに呑み込まれている。文字も解読できるものではない。すぐにその場を去った。
24日目
かつて街の中心部だったであろう廃墟にたどり着いた。廃墟のあちこちにはもう光らない三色のランプが倒れており、文明の象徴であったであろう巨大な塔は、私の目の前にその頂上を横たえている。代わりに、廃墟の中心部には、巨大な肉のようなものの塊が空の彼方までそびえ立っていた。
57日目
また、海についてしまった。もうここの海もマトリクスの汚染により赤く染まっていて、砂浜のあちこちには原型の無い何かのかけらが落ちている。母なる海からは、しきりに何かが産み出されている。手元には、ただこの紙切れだけ。これだけが、真実への希望だ。
389日目
いつまでこの旅が続くのか。今まで一度も生きた人間には会っていない。いまじぶんが正気を保てているのかもわからない。そもそもなぜ私だけがこの地に生きているのか。きっと手がかりは、最初から私の手に握られていた、この謎の紙切れにあるのだろう。
???日目
誰もいない。何もない。ただ壊れた街だけ。私だけが、私だけが、ここに生きている理由は、いまだにわかっていない。この紙切れに描かれてある男が、何か私に関係のある人物に違いない。ここに書いてある「10000」という数字や、「日本銀行」という言葉は、必ず何かの暗号のはずだ。私はその答えを求め、旅を続けなければいけない。
というわけで、自分探しの旅って、あこがれますよね〜!!