どうも、初めまして。いももすです。
初めての記事なので何を書こうか迷いましたが、僕が一番大好きなゲーム「MOTHER」の魅力を語っていこうと思います。
第一回はストーリーの魅力についてです。
最初なので、「MOTHER」シリーズが何かについて説明したいと思います。
「MOTHER」シリーズは、コピーライターの糸井重里さん(ミッケの翻訳とかの人)が手掛けたRPGです。斬新なシステムとストーリーで「おとなとこどもとおねーさん」のハートを鷲掴みにし、ヒットこそしなかったものの今でも多くのファンがいます。
3作目の「MOTHER3」で完結しており、今回紹介するのはファミコンで発売された1作目の「MOTHER」になります。ちなみに、任天堂初のRPG作品です。一応、ネタバレはしないので、MOTHERを知らない方も読んで興味を持っていただけたらとてもうれしいです。
「MOTHER」のキャッチコピーは、「エンディングまで、泣くんじゃない。」です。
あらすじ
1900年代のはじめ、アメリカの小さな田舎町マザーズデイに黒雲のような影が落ち、ジョージとマリアのおしどり夫婦が行方不明になりました。2年ほどしてジョージは帰ってきました。心配していた人々は、どこに行っていたのか、何をしていたのか質問しましたが、ジョージはまるで人が変わったように人々を追い払い、不思議な研究に没頭するようになりました。その後マリアが帰ってくることはとうとうありませんでした……
そして1988年、再びマザーズデイに黒雲のような影が落ち、街の家々ではポルターガイスト現象が起こり、周辺の町では行方不明事件も続出しているよう。主人公は家族を守るため、旅に出ます。
これが物語の序盤のあらすじです。一部、ガイド本の「マザー百科」の情報も入っていますが、だいたいこのような筋書きになります。
今では「ペルソナ」や「真女神転生」などで普通に見ることができますが、当時は現代、それも実在の国を舞台にし、尚且つそれをきれいに成立させたRPGは非常に少なく(女神転生シリーズはfc時代からありますが)、そういった意味でとても斬新でした。
というのも、RPGのプロットがドラクエのような中世的な世界観にマッチするゲームの仕組みなので、どのように現代を舞台に置き換えるかは重要なことです。
そこを糸井さんは違和感なくやってのけたわけです。序盤のクエストは以下のようなものです。
- 墓場で蘇ったゾンビから行方不明の女の子を助け出す(市長からの依頼)
- 動物園の動物たちが突然狂って暴れ出した原因を突き止める(市長からの依頼)
どうですか?違和感なく現代物に置き換えられていると思いませんか?「市長から頼まれる」というのも現代の少年の冒険という感じがしますよね。システムの面でもとても上手な面があるのですが、それはまた次回。MOTHERのストーリーの魅力は、まだあります。
ストーリーが具体的に進むのはゲームの終盤、それもラスボス戦直前。とあるイベントをきっかけに、どんどんと謎が明らかになります。1900年代初めの事件の真相は?マリアはどうなったのか?その内容はまさに「母」の物語。号泣はしませんが、考えれば考えるほど切なく、暖かい物語です。鬼のような難易度を耐え抜いてエンディングまで進める甲斐は間違いなくあります。難易度を差し置いて今でもMOTHERが愛される理由もわかります。
物語は、いくつかの謎が残った状態で聞き手に想像させた方がより深みが出ると言います。MOTHERシリーズ全体に、特に1にはその考えが強くあり、いくつかの謎を、想像の余地を残して物語は幕を閉じます。そこがとても良い。初プレイから2年ほど(もう2年も経ったのか!!)たった今でも、寝る前に考えてしまったりします。
というわけで、MOTHERのストーリーの魅力についてでした。次回はシステムの魅力についての記事の予定です。お疲れ様でした。
ガチャン ツーツーツー。